img_2658

【第一回:BNSC恐怖劇場】旅行先で・・・

バナスクメンバーによる、実体験の恐怖体験。

初回は5年ほど前にみんなで行った旅行先での本当にあった怖い話。。。

 

こんにちわ、みんかとぅです。

これは、我々BANANA SCOOTER’Sの結成の年に実際にあった話です。

まだ学生だったある日、僕らはふと僕の実家が保有の車(ベンツのリムジン)で、みんなが住んでいる千葉県から、遥々沖縄県までの旅行を計画しました。

※メンバーは現在のバナスクラジオでお馴染みの5人(みんかとぅ、かんちぃちゃん、ぎっちぽん、吉兆、トノハジメ)

 

トノ
「あはは、ガソリン代どのくらいかかるんだろうね~」
ぎっちぽん
「沖縄初めてだな。」
吉兆
「怖いなァ、怖いなァ」

 

そんな他愛もない話をしつつ、足かせ4日かけて宿泊先のホテルがある那●市に到着。

 

ぎっちぽん
「いい所だね!皿(DJ卓)が回しやすいよ!」
カンチ
「とりあえずホテルで荷物置いたら、みんなでツーリングでもしようよ!」
みんかとぅ
「あ、そんなプランがあるの?いいね」
吉兆
「怖いなァ、怖いなァ」

 

聞いたことのないようなくたびれたホテル。ウォシュレットが主流のこのご時世においてボットン便所で、布団もテレビの大家族の番組で見るような汚い状態。1人一部屋の利用であったが、その不気味さはたとえ数時間でさえ、部屋にいるのが億劫になってしまうような雰囲気でした。

 

ぎっちぽん
「ゲェ~(嘔吐)汚いよ。」
カンチ
「ホントだね。まあ、ツーリングでもしてさ、気分紛らわそうよ。
目玉の親父
「そうじゃ。」
みんかとぅ
「そのツーリングってのはどこでやるんだい?」
カンチ
「△△ってとこ。」

 

あまりにも汚いホテルだからか、僕らはホテルに長居する気になれず、すぐに出かけました。着いたのは△△という小さな港町。龍が出る、なんていう子供じみた神話が伝わる、のどかな町でした。カンチさんが行きたがるツーリングのお店に着きましたが、営業中のはずなのに静かでした。

 

みんかとぅ
「スイマセーン」

 

みんかとぅが先陣を切ってお店に入りました。薄暗い光の中で微かに聞こえるUSENの曲。良く聞いてみるとDA PUMPの『We Can’t Stop The Music』でした。
しばらくすると、店主と思われるサミュエル・L・ジャクソンにソックリの人が。ぴっちりとしたスーツに日本刀、いくら米軍の基地があるからとはいえ、その風体はあまりにも異様でした。

 

サミュエル
「ミンナ、ココキテハFuckin’イケナイ」
ぎっちぽん
「なんだこのおっさん」
サミュエル
「トリコマレルトリコマレル」
トノ
「変な人だな」

 

バキューン!

 

突然大きな音がしました。その音と同時にサミュエル風の男が崩れ落ちました。

 

サミュエル
「ダカライッタノニ…」
トノ
「おい!どうしたんだよ!サミュエル!」
カンチ
「死んじゃうなんて嫌だよ!」
サミュエル

「ニンゲンが泣くキモチガワカッタ…」
トノ
「俺は泣いてないゾ…!」

 

サミュエルは徐に一本のタバコをポケットから取り出し、「ふう」と一服すると死んでしまいました。

 

みんかとぅ
「なんで、なんでこんな事になっちまったんだよ!」
吉兆
「怖いなァ…怖いなァ…」
カンチ
「サミュエル…まあ、こんな事になったら何も出来んね。とりあえずホテルに帰ろう。」
ぎっちぽん
「ああ」

 

僕らはバイクの燃料として店にあったガソリンでサミュエルの火葬を済ませると、沈んだ気持ちの中ホテルへと戻りました。

気がつくと18時。そういえば、ご飯の時間。

 

カンチ
「さあ、オムライスだよ。みんな浮かない顔してるけど、旅行はまだ始まったばかりだよ」
みんかとぅ
「ああ、そうだね。そういえばどうしたんだ、ぎっちぽん君。さっきから震えて」
ぎっちぽん
「いや、分からないんだ。何だか、燃えるように熱い…」
目玉の親父
「何故じゃ?」
吉兆
「怖い…」

 

空元気ではあるものの、旅行は始まったばかりなので、とりあえず僕らは睡眠をとることに。それぞれ部屋に戻り、明日に備えることにしました。
しかし、どうにも寝苦しい。と同時に足がすくむような感覚。

 

「んー…んー…」

 

部屋のどこからか、おそらく人の声と思われる音が聞こえるのです。

 

みんかとぅ
「な、何の音…」

 

「ん、ん」

 

怖くなり布団を被ったものの、やはり音は近くに。

 

「お〝!」

 

やはり人の声の声です。その声は何かに気がついた様子で、僕はその瞬間背筋が凍るような感覚を覚えました。

 

謎の声
「起きろ!起きろ!」

 

甲高い人の声に気がついた時、ふと「殺される!」と思いました。

 

謎の声
「起きろ!」

 

その声と同時に掛け布団をめくられてしまいました。

そこにいたのは丸い光のカタマリ。

 

みんかとぅ
「ギャー!」

 

僕が叫ぶと、その光のカタマリは僕の頭へと猛突進して来ました。

 

謎の声
「何が“ギャー!”よ、もう!」
みんかとぅ
「き、君は?」
謎の声
「あたしの名前を忘れたの?全く呆れちゃう。ティンカーベル!」
みんかとぅ
「“ティンカーベル”って…あのピータ…」
ティンカーベル
「何を言ってるのピーター!?」

 

「みんかとぅ!どうしたんだ!」
「おーい!みんかとぅ!」

 

僕が叫んだ声を聞きつけて、みんなが飛び起きたようです。

 

ティンカーベル
「さあピーター、行くわよ!あなたがいなかったからネバーランドはめちゃくちゃよ!ほら早く」

 

ティンカーベルが伸ばした手を、僕が手を握り返すと、忘れていたはずのネバーランドの思い出が蘇ってきました。宿敵フック船長との戦い、スライトリーや二ブスとのダンス、そしてウェンディとの思い出。そこで、僕は気がつきました。「僕はいつの間に大人になりたがったんだろう」と。どこからかネバーランドのロストボーイたちの泣き声が聞こえました。

 

みんかとぅ
「僕は大人になろうと思って君たちの世界から離れてしまった。でも、どうやら戻らなければいけないようだね」
ティンカーベル
「そうよ、ピーター。戻ってくれないと私たち…」

 

ティンカーベルがうつむきました。気がつくと僕は、昔着ていた緑色の服になり、既に遠い道のりのネバーランドまでの準備が整っていたのです。

 

みんかとぅ
「どうしたんだい、ティンク?」
ティンカーベル
「何でもない…」
みんかとぅ
「ティンク、行く前にサヨナラを言わなければいけない人たちがいるんだ。良いかな?」

 

僕はドアを開け、みんなの前に姿を見せました。

 

ぎっちぽん
「どうしたんだよ、その格好」
カンチ
「何それ、ピーターパンみたい」

 

するとティンカーベルが、みんなの頭にそれぞれ突撃していきました

 

ティンカーベル
「何を言ってるの?この人こそピーターパンなの!」
トノ
「ほ、ホンモノのティンカーベルだ…」
ティンカーベル
「全くみんな呆れちゃうわッ!」
みんかとぅ
「そうなんだ。、僕は…僕はピーターパンなんだ!」

 

驚きを隠せない一同。僕は続けて今までのこと、そしてネバーランドに行かなければいけない理由を話しました。

 

みんかとぅ
「…ということなんだ。」
トノ
「悲しいけれど、まあしょうがないよ…」
ぎっちぽん
「さあ、行きなよ。みんなが待っているんだろう?」
目玉の親父
「そうじゃ。」

 

僕はみんなにキスをすると、フワリと飛び立ちました。

 

みんかとぅ
「それじゃあ、みんな…」
カンチ
「また会えるんだよね?」
みんかとぅ
「モチロンさ!」
ティンカーベル
「さあ、行くわよピーター!」

 

僕は窓から出てネバーランドへと出発。みんなはあっという間に小さくなり、僕は既に雲の上にいた。ただ、僕が去った直後もまだまだ後日談があるのです。


ヴィィィーン!

 

どこからか鳴る、部屋に響き渡るチェーンソーの音が!

 

トノ
「ギャー!」

 

トノさんのお腹が勢いよく裂けて、割れたお腹から大腸が噴き出した。まだ死んでいない大腸はプルプルと新鮮で、まるでアルトバイエルンのようです。

 

トノ
「プーッ!!!」

トノさんは血を吐き出し始め、ゲロと一緒に口からは肺と心臓が飛び出してしまいました。それでもまだ生に未練があるのか、死なずにブルブルと震えています。チェーンソーを持っているのは丸焦げになった人間…そうサミュエルだったのです。

 

「ダカライッタノニ!ダカライッタノニ!」

 

その姿は狂気に満ちており、皮膚が焼けた不快な匂いを撒き散らしながら、トノさんの人肉を割いていました。

 

カンチ
「もう散々だ!俺は千葉に帰る!」
ぎっちぽん
「僕だって帰る!なんて日だ!」
吉兆
「怖いなァ!」
ぎっちぽん
「部屋に戻って考えさせてくれ!」
目玉の親父
「そうじゃ。」

 

一行は旅行先の沖縄から急遽戻り、それぞれバラバラになった3人。ネバーランドに行ったみんかとぅ、沖縄の地でバラバラの死体となったトノ始め、2人との別れはとても辛い物でした。それは大きくシコリを残してしまったのです。


 

【50年後】

 

カンチ
「おーい、あの世で飲む酒は美味しいか~!」

 

70歳の半ばに差し掛かったカンチこと僕は、ある墓に喋りかけていた。半年前に性転換による合併症で亡くなったぎっちぽんの墓だ。

 

カンチ
「吉兆とかトノちゃんは会えたかい!全く、俺一人になっちゃったよ~」

 

歳も重ね、気がつけば一人になっていた。そういえば先日、階段を踏み外して指を骨折した。もう、若くはない。悲しいがこれが現実なのだ。

 

「カンチさん!」

 

カンチ
「だ、誰だ!」

 

後ろを振り向くと、そこにいたのは吉兆の妹ユカリがいた。

 

ユカリ
「カンチさんも来ていたんですね」
カンチ
「えへへ、恥ずかしいとこ見られちゃったなぁ」
ユカリ
「お兄ちゃんが死んでだいぶ経つけど、まだそこにいるような気がして…もうカンチさんだけですね」
カンチ
「あはは、しゃあないよ。」

 

それから他愛もない話をした。これまでの活動のこと、吉兆家のこととか。久々にたくさん笑った。

 

ユカリ
「…あら、えらく長く話しちゃいましたね」
カンチ
「さて、お開きにしますか?」
ユカリ
「そうですね、長々ありがとうございます。」
カンチ
「そうだね、また宜しく頼むよ」

 

ユカリは重い腰をあげ立ち去ろうとした。僕は今までのことを走馬灯のように思い出し、思わず涙が出そうになった。

 

ユカリ
「それじゃあ、カンチさん」
カンチ
「ああ、また機会があったら」
ユカリ
「あ、そういえばね。さっき…」

 

ユカリは自分のバッグを何やら探し始めた。
出した物は緑色の服の切れ端だった。

 

カンチ
「こ、コレは?!」
ユカリ
「いや、さっき変なお兄ちゃんが居てね」
カンチ
「あいつ…」

 

僕はボロボロと涙が出てきた。

 

ユカリ
「どうしたんですか?カンチさん」

 

みんかとぅだ。ピーターパンこと、みんかとぅが居たんだ。本当に、ニクいことをしてくれる。

 

カンチ
「いや、何でもないんだ」

 

きっと、みんなの事をずっと見守っていたんだ。僕はその気持ちを噛みしめつつ、その場から立ち去った。

 

その帰り、50年前に死んだはずのトノハジメに会った。言葉は喋れず、生きる屍のようであった。トノは突然僕に噛みつき始めた。

 

そういえば、ニュースでは凶暴化した人に噛みつかれて伝染する、ナゾのウイルスが流行っているらしい。僕もそうなるのだろうか。

 

思えば、口の中が口内炎のように血の味がして、酸っぱい味がする。

怖いよ、みんかとぅ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。