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サブカルクソ男がオススメするYoutube動画【5】「映画『フルメタル・ジャケット』BD公式PR動画」

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どうもこんにちわ。

猿だからずっとシコシコ三昧、バナスク名誉MGの松任谷なめ蔵です。

「映画」というのは毎年いろんな作品されますが、個人的に琴線が触れる映画もその分増えて嬉しいな、といつも思います。そんな私が「こりゃすげぇ!」と感銘を受けたのが、1987年に公開された名匠スタンリー・キューブリック監督による戦争映画『フルメタル・ジャケット』。

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スタンリー・キューブリックというと、最も有名な作品は“人類の進化”と異星人との接触を、人間ではなく(もっと上の)神のような存在から描いた『2001年宇宙の旅』。とにかく難解なストーリーで知られる『2001年宇宙の旅』ですが、病的な完璧主義として知られるキューブリックは、映画の公開後にストーリーの設定資料から製作過程を追った資料等の様々なモノを、「他作品への流用を防ぐ」という名目で全て処分してしまったと言います。その為、映画ファンの皆さんはあらゆる視点から解釈を試みるも、前述の書類の処分とキューブリック当人が1999年に謎の死を遂げてしまったこともあり、もう内容の答えが出ることがなくなったこの映画を、まるでミステリー小説の如く好んでいる映画ファンが数多く居ます。

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『2001年宇宙の旅』だけでなく、キューブリックの作品の多くは謎を帯つつも斬新な演出が目を引きます。元々、太平洋戦争中のニューヨークで写真雑誌のカメラマンとしてキャリアをスタートさせたキューブリックの最大の特徴は、その斬新なカメラアングルが最大の魅力。映画作品としては類を見ない画面の左右対称構図や、極端すぎるローアングル等、一度見ると忘れられないインパクトの強い画面作りもキューブリック作品の大きな特徴で、後世の映画監督のみならず、絵画等のアート作品へも影響を与えたと言います。

※下の動画はキューブリックの特徴である「左右対称アングル」「光源露光(Practical Lighting)」を解説した動画。

ところでこの『フルメタル・ジャケット』。「難解」「神経質」「冷たい」が特徴のキューブリック作品の中でも特に“ネタ度”が高い映画です。

戦争映画なので「銃撃がすごい!」という映画なのかと思うかもしれませんが、そういうワケではありません。この映画のすごい部分は圧倒的な「スラング(卑語)」の多さ。その特徴的な場面の数々が「衝撃的」と人気を集め、当時の日本ではこの映画をパロディ化したCMもOAされていました。

 

実はこの映画には日本にまつわるとあるエピソードが。

1988年の日本公開当時、大物映画翻訳家の戸田奈津子が映画の字幕を担当し、正統派戦争映画として公開を待っていたこの映画。とある日に「字幕の汚さが出ていない!」と猛烈な抗議をし、当時においても大物翻訳家であった戸田氏が解雇を命じられました。実はその抗議をした人物、この映画を監督したスタンリー・キューブリック本人なのです。その為、この映画の字幕は再度、イチから直されることになりました。その結果、日本語で考えうる卑猥語・差別語が溢れる字幕となり、その言葉達のあまりのゲスさの為、日本の映画ファンでは現在でも人気の高い作品になっており、ネットではパロディ化された文字アート等で現在でも認知度が高い作品だそうです。

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サントラもとてもカッコよく、“アビゲイル・ミード”こと、スタンリー・キューブリックの実の娘であるヴィヴィアンさんによる硬派な音楽や、ローリング・ストーンズ等のクールな選曲のロック・ミュージックも魅力の映画です。

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※ヴィヴィアンさんのプロフィールへリンク

戸田奈津子に代わって日本語への字幕翻訳を担当したのが、本年度に日本アカデミー賞で作品賞等の最多受賞数を獲得した『関ヶ原』を監督した原田眞人監督。映画作品でも妥協のない、スピーディな作品展開に定評のある映画監督ですが、この『フルメタル・ジャケット』で字幕翻訳家としても一定の評価を獲得した記念すべき作品となりました。

さて、今回ご紹介する動画は昨年末に発売されたこの『フルメタル・ジャケット』の日本語吹替を新録した最新ブルーレイのPR動画。ワーナー・ブラザーズのYouTubeアカウントより公式公開されている動画ですが、“あの”凄まじいまでのスラングを日本吹替化するとどうなるか、という部分が注目の動画です。

 

どうでしょう。盛大に大失敗している吹替は。きっとキューブリックが生きていたら、「吹替を録り直せ!」と言ってしまうに違いない脱力感溢れる吹替です。物語のキーマンのデブ「微笑みデブ(Gomer Pyle)」ことロレンスの声を担当しているのは、プロボウラーとしても有名なおっさん俳優、村田雄浩さん。

毎日オヤジ狩りに遭っていそうな優しい風貌の村田さんでありますが、この人のみ声とキャラクターはあっているものの、スラングだらけの軍曹役の声の実に迫力に欠けた演技。そもそも仕方ないのでありましょう。映画でスラング言いまくるハートマン軍曹を演じたR・リー・アーメイ氏は元々は本職の軍曹であるのだから。プロの演技が本職の“素に近い”演技に勝てるワケがないのです。

※上の動画の英語音声もどうぞ。迫力の違いが一目瞭然。

 

洋画は「吹替派」「字幕派」の二大勢力で別れていますが、この動画を見るといささか考えてしまう次第です。あなたは「吹替」と「字幕」、どちらが好きですか?

 

 


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BANANA SCOOTER’Sマネージャー兼マスコットキャラクター。
呑気に笹の葉を食べていた際に雷に打たれる。その事故により猿なのに自我が芽生え、自らの「猿」としてのアイデンティティに疑問を抱き路頭に迷っていたところを、とある日にバナナスクーターズメンバーたちにより偶然発見される。その後、驚異的な記憶力で東大の試験に合格、進学後は経済学やマネージメント学の学ぶ。ちなみに東大とは、東ティモールの「大学」のことである。大学卒業後はインテリ猿としてバナスクマネージャーとして活躍している。しかし、現在はアル中の為、特にマネージメント能力を発揮しているワケではないお荷物と課している説があるが、なんとかお気楽キャラで誤魔化し誤魔化しでマネージャーのポジションを保持している。







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