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【映画レビュー】ゴースト・イン・ザ・シェル 感想(ネタバレ注意!)

こんにちは!

みんかとぅです。

 

みなさん、最近ゴースト囁いてますか?

 

本日4月7日は待ちに待った「ゴースト・イン・ザ・シェル」の公開日です。

以前から僕のゴーストは観に行きたい…、観に行きたい…、囁いてしょうがなかったので、それに従って観てきました。

 

さて、本作は大人気サイバーパンク作品シリーズ「攻殻機動隊」初の実写映画作品なわけですが…。

 

原作ファンとして一番気になるのは、「舞台設定やキャラクターが原作シリーズと乖離していないか」という点ではないでしょうか。

制作側からすれば原作ファンのみならず初見の観客も動員したいという思惑があるでしょうから、原作ファンとしては「アクション中心で薄い内容になっていないか」、「売れっ子俳優を使ったが為に原作キャラとのイメージが食い違っていないか?」等の不安がでてきます。

 

そんなわけで、「映像」「舞台設定」「キャラクター」原作との差異について、思うところを書いていきたいと思います。

(原作の「攻殻機動隊」を知らないよ!という方は読んでもよくわからないかも…)

 

※ネタバレ注意です!!

 

 

映像

これは素直に良かったと思います。

 

実写映画化となると、原作ファンを意識しすぎて、

「このシーンがオマージュされてると嬉しいんだろぅ〜、ホレホレ〜」

という制作側の声が聞こえてきそうな、観ているこっちが恥ずかしくなる空回りサービスの大洪水になりかねません。

 

…ですが、本作はまぁ大丈夫でした。

 

やるべきシーンはしっかりやる。

ファンにしかわからないネタは、気づくか気づかないかのレベルで見せる。

 

そんな印象です。

 

やるべきシーンといえば、例を挙げると以下がありましたね。

 

  • ・ビルからの飛び降り
  • ・水辺での肉弾戦
  • ・多脚戦車との戦闘
  • ・戦車の蓋あけようとして義体ぱっかーん

 

上記はいずれも押井守監督の映画版(以下、押井版)の名シーンをそのまま持ち込んでいて、実写にするとこうなるのかー、なるほどねー。という感じでした。

(押井版が好きすぎて、「それを超えるかも」という考えはハナから無い。)

 

押井版の有名なシーンの一つ。終盤の戦闘シーンは予告映像の元ネタ。

 

繁華街、スラム街が共存する街並み。そしてビルに表示される中国語のホログラム。

全体的なビジュアルは押井版を踏襲しています。

(まぁ、本作のタイトルは押井版のGHOST IN THE SHELLからとっているわけですから、当然といえば当然ですが。)

 

 

舞台設定

これは大きく異る点があります。

 

それは全身義体化に大きなリスクがあり、普及できるレベルでないという点。

実験段階といっても良いシロモノです。

 

電脳化、一部義体化は普及しているようです。

んでもって、本作のバトーは全身義体ではありません。←!

 

 

そして少佐は全身義体化の最初の成功者として描かれています。

 

 

何故こんな設定変更を?…と思いましたが、少佐の苦悩をよりわかりやすくするためという意図があると思われます。

これについては下記の「キャラクター」内にて後述します。

 

 

舞台設定としては、以上の点以外は大きな差異は無かったかなと思います。

一般人の電脳化、義体化が非常にわかりやすい形で表現されていた(街中に義体化した人々がゴロゴロいる)のが印象的でしたが、劇中の時代背景を伝えるための手段として妥当といえると思います。

 

 

キャラクター

ここからが本題といっても良いというくらいの差異があります。

気になったキャラクター(ほぼ全員か)について書いていきます。

 

少佐

正直、青臭いです。

 

「ヤング島耕作」みたいなモンでしょうか。(すみません、読んだことは無いですが。)

少佐という呼称に違和感すら覚えます。

攻殻機動隊ARISEの少佐の精神状態に近いのでしょうか…?

押井版やTV版にある凄みは無いですね。

 

あと敵に不覚をとりすぎ。

すぐに捕まって電磁ロッドでバシバシ叩かれたりします。

おいおい。

 

これは少佐限らず、公安9課全体に言えます。

TV版の始まりでは「なんかスゲェ奴らがやって来た…」という印象を強く焼き付けた内容になっていましたが、本作ではそういった描写が弱かったです。

 

TV版第一話の冒頭シーン。ワクワクする。

 

また、少佐の抱いている苦悩について内容がすこし異なります。

 

押井版の少佐の抱く苦悩とは、

AI技術が通常の人間と相違ないレベルに達し、また記憶の改ざん等ができる時代において「自分のゴーストの存在を証明できる確実なものは無い」

みたいな内容で、はっきり言って一回観ただけだと「?」となる難解なものでした。

(そもそも押井映画は説教くさくて難解だ…。)

 

押井版で語られる少佐の悩みのタネ。初見だと「何言ってんだこのねーちゃん」となる。

 

本作では上記の苦悩もあるでしょうが、「他の人には元の肉体がたっぷり残っているのに、アタシには脳みそしか残っていない。これで人間といえるのか?」という、より根本的な部分で苦悩しているように見えました。

 

ゴーストの証明以前に肉体的にコンプレックスがあるということです。

 

言いたいことは他にもたくさんありますが、最後に一つだけ。

 

名前は「草薙素子」ではありません。(!!)

「ミラ」です。(!?)

 

これは劇場内の誰もが「へ?」と思ったに違いない。

しかしその理由はストーリーの終盤で明らかになります。

 

「はぁ〜、そうきたか〜」となること間違い無し。

 

 

 

バトー

本作では軽口を叩く方のバトーです。

士郎正宗の漫画版、TV版のバトーと思ってもらってよいと思います。

ですので、性格については特に違和感はありません。

 

唯一気になった点はストーリー序盤では生身の眼球があるということ。

なので最初「アンタ誰?」…てなことになります。

 

これには理由があって、作戦中の事故によりいつものあの義眼を埋め込むことになります。

そこで通常の義眼でも良いのに「見た目を犠牲にしてより高機能な義眼を埋め込む」という描写を入れることで実戦主義者であることを表現したものと思われます。

 

 

 

荒巻課長

武闘派です。

 

原作では、裏で手を回しておいてくれる頼れる爺さんですが、本作ではそれに加え、車のドアを蹴破るわ、鉄砲をバンバン撃つわでもう…。

 

アウトレイジを観ているのかと思いました。

(月並みですが、コレ以外に表現が浮かばない)

 

あと、これは役者の問題ですが滑舌がよろしくない

 

でも大丈夫。

 

制作側がそれを考慮し英語字幕を入れてくれています!

セリフが聞き取れなくても、英語が読めれば補完できます!(英語が読めない人はゴメンね)

 

ありがとう字幕を入れてくれた人!

(※言うまでもないですが、英語字幕はアメリカ本国での上映用に埋め込まれているモノです。)

 

 

 

トグサ

登場シーンが少なく、これと言った活躍も無いです。

 

原作シリーズでは「刑事あがりの直感を活かして解決の糸口を見つける」というかなり重要な位置にいるのですが、残念ながらそのようなシーンはありません。

押井版では捜査活動で凄いファインプレーを見せたのに。

 

せめて「マテバが好き」くらいのことは言わせても良かったんじゃ…。

 

 

 

イシカワ

情報捜査のプロですが…。

そのような描写はありません。

いたっけ?くらいの感じです。

 

 

 

サイト―

ラストで長距離ライフル構えてるヤツがいたので、たぶん彼がそうなのでしょう。

 

 

 

ボーマ

君、、、いたの?

 

 

 

パズ

いません

 

 

 

クゼ

少佐の全身義体化の経緯に深く関わる人物です。

そういう意味ではTV版2ndGIGの設定を踏襲しています。(より詳細な部分は異なりますが)

 

気になる点として以下があります(終盤のネタバレにつき白文字にします)

終盤のシーンで、「少佐と一体化して生き続ける」ような旨を言い残し、脳殻を狙撃されて死亡?しますが、原作の「人形使い」と同じことをしたのだと解釈しています。

だとすれば、少佐に何らかの変化が起きると思うのですが、そういった描写がわからなかったです。

「一体化しました、はいオシマイ」というのはあまりにも乱暴なので、僕の見落としだと思うのですが。

誰か教えてくれ―!

 

 

 

まとめ

少佐が苦悩する理由、心理描写などを中心に描いてあるという点においては、押井版GHOST IT THE SHELLと同じ作りになっていますし、扱うテーマも似ているので、そこは良かったと思います。

押井版が好きな人にはオススメできます。

 

ただ、「公安9課がサイバーテロに立ち向かう!」といったワクワク展開は無いと言えます。

よってTV版のファンの方には物足りないかもしれません。

少佐、バトー、課長以外はあまり活躍しないし、むしろ課長がアグレッシブ過ぎて「ん?」となってしまうでしょう。

 

 

では僕は他の人の感想を読み漁りに言ってきます!

いやー、ネットは広大だわー。

 

(おしまい)

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