みなさんこんにちは。
ドルフィンキックで痺れてみたいみんかとぅです。
前回お送りした記事の後編になります。
前回はMIDIについての基本的な解説、ゲームMIDI流行の時代背景、どうすればゲームMIDIを聴けるのか、等々をお伝えしました。
今回はゲームMIDIをより楽しむためのお話をしたいと思います。
…というか、肝心のゲームMIDIの魅力についてひとっつも触れていなかったため、今回は一番最初に触れていきたいと思います。
ゲームMIDIの魅力とは
ゲームMIDIの魅力とは、ズバリこれです。
1.その場で演奏させているという感覚
2.MIDIの作り手によって個性がある
「なんのこっちゃ」という声が聞こえてきそうなので順番に説明していきます。
その場で演奏させているという感覚
前回、MIDIはただの演奏情報なので、MIDIを聴くためにはMIDI音源(楽器の音が収録されているモノ)が必要だというお話をしました。
言い換えると、ゲームMIDIを聴くとき、MIDI音源がそれを演奏している、ということになります。
…コレですよ。
すみません帰らないでください!
ちゃんと説明します!
前回ちょこっとだけお見せしたiOS上で動くMIDI音源アプリを使ってMIDIを演奏させたいと思います。
曲は皆大好き星のカービィー スーパーデラックスより「海ステージ」です。
メタナイトの逆襲にて、島のステージで流れていた曲ですね。スーパーデラックスは名曲が多いので、どれを流すか迷いましたが、個人的に好きなこの曲をチョイスしました。
さて、先ほどMIDI音源が演奏しているという言い方をしましたが、それを画面上でわかりやすく表しているのが左上のレベルメーターです。
このレベルメーターは、オーディオコンポとかによくある音域毎の出力レベルを表しているものとは異なります。
これは楽器パート毎の音の出力レベルを表しているもので、全16あるパートの内、音が鳴っているパートがその強さに応じてメーターが振れる仕組みになっているのです。
なので、演奏を聴きながらレベルメーターを観察していると、どの楽器が何番パートに割り当てられているか、なんとなくわかってきます。
また動画の後半ではちょっと画面操作して、パート別にソロ演奏させたりしています。 MIDIはあくまでも演奏情報なので、再生途中でも音源に演奏させるパートを任意に選ぶことができちゃうわけです。
楽器パートを個別に聴くことで、「こんなメロディで演奏していたのか!」なんて発見もできて面白いですよ。
そんなわけで、MIDIは「MIDI音源が演奏している」という感覚を理解していただけましたでしょうか。
僕はこの感覚が好きで、ゲーム機のオリジナルの演奏を聴くのも良いんですが、こちらの方がより近い距離で演奏を聴ける気がするんです。
そしてMIDIの作者さんによって個性が出るのも魅力の一つです。
作者さんによる個性
同じ曲のMIDIでも、作者さんによって演奏に個性がでるのが面白いところなのです。
ヨッシーアイランドから、アスレチックステージのBGMをお聴きいただきます。
いやぁ、なつかしいですねー。
発売当時、まだガキんちょだった私には強制スクロールのアスレチックステージが鬼のように難しかったのを覚えています。
それでは別の作者さんのMIDIを聴いていただきましょう。
いかがでしょうか。
それぞれの演奏の味付けが全然違うのがおわかりいただけると思います。
前者はスーファミで演奏されるオリジナルのものを意識しているのに対して、後者はアレンジを加えて派手さを前面に出していますよね。
ズバリこれなんです。
同じ曲のMIDIでも、作者さんによって全然テイストが違ってくるのですよ。
「オリジナルの再現度高ぇ!」とか「斬新なアレンジぱねぇ!」といった感じで個性を楽しめるのもゲームMIDIの魅力というわけです。
まとめ
ゲームMIDIの魅力、理解していただけたでしょうか。
「昔のゲームのBGM、聴きたいなぁ」と思ったら、YouTubeでオリジナルの演奏を探すのも良いですが、MIDIで聴いてみるのも楽しいですよ。
因みに…
この記事でMIDIの演奏に使用していた音源アプリ、Roland Sound Canvas for iOS というアプリになります。
Roland Sound Canvas for iOS
価格は2400円です。
「高っ! …帰ろ。」と思ったそこのアナタ。
待ちなさい。
とりあえず話を聞いていってくれ。
このアプリは、大手電子楽器メーカーであるRolandが販売していたSound CanvasというMIDI音源シリーズがあったのですが、それをソフトウェアとして再現したモノという位置づけになっています。(私が勝手にそう思っています。)
オリジナルのSound Canvasはハードウェアで、販売当時は定価9万円程するような代物でした。
画像はSC-88proという型のSound Canvasで、MIDI音源の代名詞ともいえるほどの人気機種だったのです。
(なんと販売から20年経った今でも、ヤフオクで1万円弱で取引されているのだ…) そんなSound Canvasがさ?
iPhoneやiPadでさ?
2400円で手に入っちゃうんだぜ!? 当時9万円もしたものがだよ!?
いい時代になったもんですよホント。
そう考えたら、これは買いでしょ!
ゲームMIDIに興味を持って頂いた方、ぜひこのアプリで聴いてみてください!
(おわり)
BANANA SCOOTER’Sのお歌担当。
ネズミ男のような性格で、「ブログの収益が上がったら、僕もお小遣いもらいたいのでブログを書く。今は利益がないから書かない。」と他メンバーに宣言して顰蹙を買っている。
登山が好きで、ほぼ毎日山を登っている。無職。好きなゲームは『電車でGO』。
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