どうも!自称・映画評論家のおすぎむら昆です!
ところでこの間から公開された『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』が大ヒットしているみたいネ!ということで今回はそんな大ヒットを記念して歴代『ゴジラ』シリーズからアタシが独自にチョイスした映画を集めた特集よ!
「GODZILLA ゴジラ (1998)」【50/100点】
言わずと知れた悪名高き『ゴジラ』のハリウッドリメイク一作目ね!
公開は1998年だからもう20年も前なのね!
映画館に観に行ったわ!
ところで「このデザインでやります!」とハリウッドのスタッフから鼻息荒くイメージ画を見せられた東宝のスタッフは、「いや、これヤバイんじゃないか…」とショックを受けたらしいんだけど、結局そのままゴリ押しで強行。
結果として『ゴジラ』ではなく、もっと古い『原子怪獣現る』のリメイクになってしまったという奇跡!
もう全編ご都合主義で、全員頭が悪いから、『ゴジラ』として観ればそりゃ怒るに決まってるでしょ!って感じ。でもなんでか、たまに観たくなっちゃうのが悔しい…でも、50点よ!
「ALWAYS 続・三丁目の夕日」【60/100点】
東京五輪の開閉会式プランニングチームに椎名林檎などと共に選ばれた映画監督・山崎貴さんの代表作ね!
もうヒューマン!
ヒューマン!
じんわり!
人間のエゴや妬み嫉みなど、ダーティな映画が好きなアタシにはちょっと綺麗過ぎるんだけど、ビジュアルに関しては2000年代“だけ”で括ればおそらく最高峰のCGや美術よね!
アタシが学生時代の頃の東京の様子がよく出ているわ~!
ところでこの『三丁目の夕日』三部作の2作目、冒頭にゴジラが出るの!これがまたカッコイイのよ!これぞ“ゲスト出演”!
山崎貴、アナタが東京五輪の後にやるべき映画は『ゴジラ』よ!
ちなみにアイス屋を演じているのは瀧よ!
「ゴジラ FINAL WARS」【5/100点】
※予告で既に臭う「ダメ映画臭」は必見!
ゴジラシリーズの第28作目、公開当時2004年に平成ゴジラシリーズの総決算を謳った最終作。
無難に作っておけば良いものを、何故か明らかに怪獣モノとは無縁であろう、日本を代表するB級アクション映画監督・北村龍平がメガホンを取った本作。
「北村龍平に企画モノ映画をやらせてはいけない」という映画ファンたちの大方の予想通り、鑑賞を呪いたくなるくらいの愚作に変貌!
これの前に公開された『あずみ』『スカイハイ劇場版』、この後に公開される『ルパン三世』でも同じ過ちを犯し、それ故かアタシの中では「せっかくのカッコイイアクション描写・ホラー描写が出来る実力があるのに、定期的に自分の評価を焦土化してゼロ発射スタートしようとするドM』という印象がついてしまったわ!
ちなみに音楽を担当しているのは、プログレバンド「エマーソン、レイク&パーマー(ELP)」のメンバーで、モーグ・シンセサイザーを全世界に知らしめたミュージシャンのキース・エマーソンが担当。
音楽好きならこの衝撃の事実に、オープニングクレジットで一旦ビックリすることでしょう。アタシは最近観直した時に「えぇ!?マジィ!?」ってなったわ!心臓発作で死にかけたわ!
「三大怪獣 地球最大の決戦」【70/100点】
現在公開されている『ゴジラ キング・オブ・ザ・モンスターズ』の元ネタの一つとなった一本!
ゴジラシリーズ史上最強を云われる、ゴジラシリーズにおける“セル”こと「キングギドラ」が初登場した本作!(ZEEBRAじゃないわよ!)。
実は黒澤明の監督作『赤ひげ』が製作遅延より公開が大幅にズレることになり、「あ…アカン…正月に『赤ひげ』公開するつもりやったんやけど…公開する映画なくなっちゃったから別の作らな…」と、焦った東宝スタッフたちが総を決して突貫(!?)で製作されたという衝撃(笑撃)のエピソードを持つ本作なんだけど、ヤマタノオロチをモデルにしたというキングギドラのカッコイイデザインは必見!
さらにその後のゴジラシリーズを決定付けたとも云われる、昭和の日本人らしい底抜けのお祭り感が見所の一本!
ちなみに若林映子さんが演じる“金星人”が「私は金星人です。地球に危機が迫ってます!地球の皆さんは何故私の話を聞いてくれないんですか!?」と街中で大衆にバカにされながら演説を続ける場面、本当にいつ見ても抱腹絶倒よ!
爆笑の名シーン!
むしろ何で話を聞くと思ったのよ!
「シン・ゴジラ」【70/100点】
2014年に公開されたレジェンダリー・ピクチャーズ版『GODZILLA ゴジラ』に遅れること2年。ハリウッド版『ゴジラ』の世界的大ヒットに「今ならいける!?」と思ったとみられる東宝のスタッフたちと、『ローレライ』『日本沈没(リメイク版)』など至極ビミョーな映画を発表し続ける邦画界“永遠の八番打者”こと珍監督・樋口真嗣、そして『新世紀エヴァンゲリオン』の庵野秀明が共同監督をした“復活”ゴジラ!
樋口真嗣が絡んでいることもあり「これは『進撃の巨人』の二の舞いでは!?」と公開前は散々に言われていたものの、蓋を開けてみれば1954年の初代『ゴジラ』に最大の賛辞を送るかのような“災害の象徴”ゴジラを色濃く描写していたのね!
しかも、なんと本作は、チョイ役・メイン合わせておよそ300名近い豪華キャストが出演!(自衛隊長役は瀧!)。「Jアラート」「放射線」「巨災(巨大災害)」など、東日本大震災を想起させるような際どいワード・題材の数々に、「守り」に定評のある東宝が吹っ切れたかのように…というよりも今までの鬱憤を晴らすかの如く大出資・大奮闘!
ゴジラだけでなく、東宝の過去の名作『日本のいちばん長い日』など過去の名作のオマージュも溢れた本作。
あまりにもエッジとペーソスの効いた内容もあってか、現代邦画界の製作体制で主流になっているスポンサー体制を一切排除して、東宝としては過去前例がないイチ企業単独出資(勿論東宝出資)となり、まさに不退転の決意で製作されたのだとか!
石原さとみによる「ガッズィーラ(ゴジラ)」「対策ティーム(チーム)」など、違和感バッリバリの「イーオン」の回し者感満載(でも発音は上手い)日米ちゃんぽんセリフも見所!
ちなみにゴジラをモーションキャプチャーで演じているのは能楽家の野村萬斎!古来の龍や幽霊などをイメージしたという、ただ暴れ回るだけではない独特なゴジラを動きを体現した、野村萬斎の“演技”も見所よ!
「GODZILLA ゴジラ(2014)」【75/100点】
中国の大企業「大連」との提携でも知られる、『パシフィック・リム』『ダークナイト』などコミック寄りの映画で有名な映画制作会社レジェンダリー・ピクチャーズが製作した、大怪獣バトルシリーズ「モンスターバース」シリーズで生まれたゴジラ!
日本だとほぼ全作で災害や原爆がモチーフになっている、所謂“天災・悪災”の象徴となっている“ゴジラ”に対し、ハリウッドではおそらく宗教的な観点(というか「”God(神)”Zilla」という海外で勝手につけられた英題)もあってか、「神」としての存在である“ゴジラ”が色濃く描写された、日米の文化的価値観の違いも見所の一作!
とはいえ渡辺謙が演じる芹沢博士の漢一本とも言うべきサムライ演技なども去ることながら、圧倒的な破壊量と半端ない強さを魅せるゴジラは歴代随一の格好良さ!
洋ドラ『ブレイキング・バッド』の極悪親父ことブライアン・クランストンが、そのイカツイ真面目腐った顔で「ムシュコワドュコダ!?」「ナァ〜ニ!モイチドウ!(たぶん“もう一度”の意)」と、ストレスフルな顔で珍妙な日本語を喋る場面も必見!
「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」【90/100点】
2014年の『GODZILLA ゴジラ』は“神(God)”としての存在感を全面に押し出していたこともあってか、正直言うとかなり落ち着きに徹した作風で、至極真っ当な“SF映画”的な部分もあったのよね!折角ゴジラが登場する場面は抜群にカッコイイのだから、全体的に盛り上がり辛いもあって、その点少し勿体無いななんて思ってたの。
とはいえ「モンスターバース」シリーズの二作目『キングコング: 髑髏島の巨神』のあまりのハイテンションな“怪獣バトル”の数々に、「これだよ、コレ!」ってなった人、少なくないんじゃないかしら?
そんな折で公開された『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』。あえて、最初に結論を言うわ!
これ、歴代の「ゴジラ」ナンバーワンかもしれない!
舞台は前作『GODZILLA ゴジラ』の5年後、ゴジラの登場で「地球は古来より巨大生物が居た」と世間にバレ、ゴジラや新たな「怪獣」の登場の可能性に恐怖している地球全土が舞台。
実は、そもそも世界中には“応戦準備中”のような怪獣が世界各地に多数おり、あらゆる怪獣が人間による(おざなりな)統制で管理されているんだけど、完全生物“モンスターゼロ(キングギドラ)”の登場により、その統制は脆くも崩れ世界中に怪獣が発生してしまう、なんてのがこの映画のストーリー。
「超古代文明」「地球空洞説」など、(アタシのような)オカルト話大好き人間には堪らないストーリーも差し込まれており、東宝ゴジラシリーズでは若干無理のあった定番の「怪獣ネーミング」の場面も「実は古代の文献で“ギドラ”って呼ばれてて」という感じで無理のないものになっているの!まさに「中二病」の極み!
また、何と言っても“怪獣バトル”の場面!監督のマイケル・ドハティちゃんって熱狂的な「ゴジラ」シリーズオタクらしく、「ぼくがかんがえたさいこうのごじらえいが」って感じの猛烈バトル(と都市破壊描写)がほぼ全編に渡り繰り広げられるの!特にラストを飾る「ゴジラVSキングギドラ」の場面、コレは映画館で観なければ本当に損だと思うわ!アタシ、IMAX3Dで観たけど、思わず本来の男口調になっちゃうくらいの大迫力だったわよ!
あと、音楽!初代『ゴジラ』の音楽を担当した伊福部昭さんに最大の敬意を払った、『ゴジラのテーマ』『モスラのテーマ』などが「そうそう!ここでコレが流れるんだよ!」という絶妙なタイミングで流れる!アタシ早速Apple Musicで聞いちゃったわ!コレは“昆デミー賞音楽賞”を授与してあげたいわ!
ゴジラを知らない人でも絶対に楽しめるはずよ、この映画!ハリウッドで大枚を叩いた歴代最高の「ゴジラ」、終わる前に劇場に行ってビンビンになりなさいよ!
次作「Godzilla vs. Kong」
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』はもう最高よ!
となると「モンスターバース」シリーズの次の作品として予定されている『Godzilla vs. Kong』のハードル上がりまくりよね!圧倒的な破壊量で世界とアタシを大興奮させてくれたゴジラとキングコングが、この作品でどのような決着をつけるのか、アタシもうコレから寝られないわぁ〜!
しかも偽おばたのお兄さんこと小栗旬もメインの役柄で出演しているんだとか。色々あって次作には出られない渡辺謙に代わり、怪獣モノに判を押すような日本人としてどのような活躍をするのか、乞うご期待ね!
さて、今回はコレでおしまい!
次回の連載も楽しみにチ●チンおっ立てて待ってるのよ!
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映画評論「アンタのナマコに塩塗り込むわよ!」連載中!
好きな映画のジャンルはカルト系から一般エンタメ映画まで様々。
自身の男性器を素手で引き千切っているゲイなりの斜に構えた観点で映画をレビューして興奮している変態。
夢は帝国陸軍士官を主人公にしたヒッチコック風のサスペンス映画を監督すること。
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