【レビュー】『ランボー ラスト・ブラッド』がめちゃくちゃ面白い!

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さて、やっと最近になって映画館に行けるようになってきまして、私の自宅の近所・池袋の巨大シネコン“グランドシネマサンシャイン”も復活。

それでタイミング良くお休みが取れて、ちょっと久々に行こうかな、と。

実は偶然、グランドシネマサンシャインのポイントが溜まっていたこともあり、観賞無料の対象になっていて。

ということで今回はこれを観てきました。

現在公開中の

『ランボー ラスト・ブラッド』

です。

アメリカのアクションスター、シルベスター・スタローンの『ロッキー』と並ぶ人気シリーズ。

今回で5作目となりますね。

これがまた、めっちゃ面白かったので、僕としては紹介せずにいられない!

ということで紹介したいと思います。

ストーリー

グリーンベレーの戦闘エリートとして活躍していたジョン・ランボーは、いまだベトナム戦争の悪夢にさいなまれていた。ランボーは祖国アメリカへと戻り、故郷のアリゾナの牧場で古い友人のマリア、その孫娘ガブリエラとともに平穏な日々を送っていた。しかし、ガブリエラがメキシコの人身売買カルテルに拉致されたことで、ランボーの穏やかだった日常が急転する。娘のように愛していたガブリエラ救出のため、ランボーはグリーンベレーで会得したさまざまなスキルを総動員し、戦闘準備をスタートさせる。

映画.comより

振り返る「ランボー」シリーズ

さて、先に述べたように「ランボー」シリーズ、今回で5作目。

スタローンと言えばともいえる、ビルドアップされた上裸に、大型拳銃を片手に背負い敵を大量に蹴散らしている様子のあの映画シリーズですね。

これから観る人の為に優しい僕ちゃんが、『ランボー』シリーズをザッとおさらいしてあげようと思います。

『ランボー』(1982年)

ベトナム戦争の帰還兵であるジョン・ランボーが戦友に会おうとワシントン州の田舎町に立ち寄るも、現地の保安官などに邪険に扱われ、挙句拷問紛いの尋問を受けてしまう。結果、戦争時代のPTSDが再発してしまい、森林に立て篭もって警察や州兵と戦闘を繰り広げる、という内容。

70年代半ばから80年後期までハリウッドで何十作と登場したベトナム戦争モノの映画の一つで、後々の派手な立ち回りの比べると若干真面目な作品。とはいえ、権力に立ち向かう無骨の帰還兵というイメージを確率し、そこそこのヒットとなりました。

『ロッキー』シリーズと同じくスタローン自身が脚本を手掛けたことにより、強烈なキャラクター性から続編の制作も早々に決定したことでも有名だったりします。ベトナム帰還兵の苦悩をしっかりと描き切ったことで高い評価も受けました。

ちなみに意地悪警官役の1人として、後に『CSI』シリーズの主人公ホレイショ役で人気になるデヴィッド・カルーソが出演している。

『ランボー/怒りの脱出』(1985年)

“帰還兵の苦悩と怒り”がテーマで、内容も割と硬派だった前作から打って変わって、アクションシーン特盛で帰ってきたシリーズ2作目。

内容はこんな感じ。

前作での事件後、逮捕されて刑務所に収容されていたランボーが、ベトナムで戦争中に捕虜となり未だに収容施設に捕らえられている捕虜の安否確認を要請され、因縁のベトナムへと乗り込む。そんなこんなあって捕虜収容施設にたどり着くも、捕虜の惨状に心を痛めたランボーは単独で捕虜救出作戦を開始し始める。

前作の公開直後から企画が開始したとのことで、脚本の執筆には『ターミネーター』で一躍人気監督になる直前のジェームズ・キャヘロンも参加していた。そのおかげとなってか、ランボーといえばとも言えるマシンガン片手にぶっ放しているカット、大爆発を背に走り回るランボーなど、90年代のアクション映画に大きな影響を与え、前作とは比べ物にならないくらいの世界的ヒットを飾り、全米興行収入記録でも『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に次ぐ2位となった。

※ちなみに3位は『ロッキー4/炎の友情』。

『ランボー3/怒りのアフガン』(1988年)

シリーズ中で最も強引な展開で知られるランボーシリーズ3作目。

そのせいかストーリーもかなり単純で、アフガニスタンに駐留するソ連軍に囚われてしまった盟友トラウトマン大佐を救出しに行く、というモノ。ガチでそれだけ。

『〜怒りの脱出』よりもさらに火薬量が多くなっており、世界的ヒットとなった前作と比べるとかなり地味な興行成績になった。

とはいえ、“ベトナム戦争帰還兵”という設定はどこに行った?というくらい人を殺しまくるので、ランボーシリーズで一番凶暴な一遍とも言える。その実力(?)は“1980年代で最も残虐な映画”としてギネスブックにも登録されたくらいでございます。

『ランボー/最後の戦場』(2008年)

前作『怒りのアフガン』のオープニングと同じタイで隠居生活していたランボーは、突然人権団体のたっての希望でミャンマー国内へ向かうことに。無事人権団体を送り届けるも、ちょっと経って人権団体全員がミャンマー軍に捕らえられたことを知る。再度案内人として、傭兵たちと共にミャンマーに向かう途中、地元部族への虐殺などを目撃したランボーはベトナム戦争の自身の経験や過去(これまでのシリーズでの話)を思い出し、怒りが爆発。虐殺をしているミャンマー軍に向けて傭兵と共に強襲をかける。

こんな内容です。

現在も国際問題として取り扱われているミャンマー軍による部族弾圧をテーマに、ランボーが怒りの鉄槌を食らわすという痛快な内容。前作から約20年も経っているので、「還暦越えになったスタローンもすっかりおじいちゃんかなあ?」と思いきや、とてつもなく残虐なバイオレンスアクションとなっており、そもそも問題提起の意図もあったからか1982年初作の『ランボー』と同じく、かなりダークな作風に。

ちなみに『ロッキー』シリーズを含めて、時よりスタローンは自身の出演問わず監督を務めることもあるが、『ランボー』シリーズで初めて本作でメガホンを握った。おそらくこの直前に主演・監督した『ロッキー・ザ・ファイナル』が評論家筋、興行収入的にも大成功を収めたからのようで、また邦題の『最後の戦場』の通り、『ランボー』シリーズを自身の手で終焉させようという意図があったらしい。

本作のラストでは、やっと異国を去り自身の故郷アメリカ・アリゾナにある父親の牧場へと帰郷する感動的な場面になっています。

終わったはずの「ランボー」

前述の通りですが、前作『ランボー/最後の戦場』で終わったはずのベトナム帰還兵“ジョン・ランボー”の物語。

のっけから登場するランボーが居る場所は、前作のラストとなったランボーの父親の持ち家だったアリゾナの牧場。

この場所、メキシコの国境に程近く、ランボーもメキシコ人の老婆とその孫娘と暮らしている。

メキシコ人の孫娘ガブリエルにとって、ジョン・ランボーは“ジョンおじさん(Uncle John)”という名の父親代わり。

なんと、シリーズ初の家族を持つランボーとしてスタートするのです。

これがまた強烈で、ガブリエルも基本的には良い子ちゃんなのですが、若干反抗期気味。

しかも変な友達とも連んでいるらしいので、ランボーも若干手に焼いているご様子。

これがまた渋いんですわあ。

んで、案の定というか、メキシコに居る友達(?)に騙されて、犯罪組織に誘拐されるガブリエル。

当然ですが、ランボー…ブチギレ。

シュワちゃんの『コラテラル・ダメージ』よろしく、単身メキシコの国境を跨ぎ、犯罪組織に乗り込むのです。

これもまた渋いんですわあ。

とはいえ最強の“1人軍隊”ランボーも年増には勝てず、一度ボコボコの袋叩きに遭う。

が、幾多の歴戦を潜り抜けた男ランボー、そんなことじゃ引き下がらない。

ということで、過去最大かもしれないバイオレンス度で、メキシコ犯罪組織を逆に袋叩きにしていくのです。

ラストのガチ感が半端ない

ネタバレは控えたいのですが、ラストのカタルシスが半端ない。

思えば『ランボー』シリーズ、大抵ラストに総攻撃を仕掛ける場面が定番。

前作『最後の戦場』では、人体破壊描写がガンガンに登場する超バイオレンス総攻撃場面が話題になりました。

下の動画は前作のラストバトルシーン

※ショッキングな場面なので注意

とはいえ、今回もしっかりと暴力・暴力・暴力といった感じ。

あんたバケモンかスタローン、という感じ。

ランボーはジイちゃんになっても衰えません。

そして、前作よりもさらに哀愁漂うクライマックスも必見。

スタローンの年齢的にも最後になるかもしれない、とはいえゲキ男汁たっぷりの『ランボー』の雄志のぜひ劇場で観て欲しいのでございます。

ということで、今回のレビューでした。

それじゃあ、また。

BANANA SCOOTER’Sの用心棒兼コンポーザー。元民放テレビ局AD。自称・関東イチ映画とテクノ・ミュージックを愛する男。ダイエット中。またサブカルチャーへの造詣もかなりのもんです。趣味はディスクユニオンでポンコツCDを購入すること、どうでも良いことに対しての長い作文作成。

故にそんなブログを書くと思います。

しょうもない内容の記事が多いですが、本人曰く「至って真面目」に“しょうもない記事”を書いているとのことです。

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