こんにちわ、トノハジメです。
ラジオ(バナスクラジオ:34回)を聞いていた方はご存知だと思いますが、偶然生後間もない赤ちゃんを飲み込む機会があり、その赤ちゃんを飲み込んだことにより、今現在窒息死中でございます。
ということで今回は天国よりのブログ更新です。ヨロシク。
今回取り上げるのは『JM』という映画です。
『JM』(1994年アメリカ:ロバート・ロンゴ監督)
西暦2021年。世界は巨大コンピューター・ネットワークで結ばれ、人類の半数は電磁波による環境汚染が原因の不治の病、NASに冒されていた。情報を脳内のチップに記録して運ぶ“記憶屋”ジョニー・ネモニック(キアヌ・リーヴス)は、最後の仕事として北京からアメリカのニューアーク・シティまで、極秘情報を運ぶ依頼を引き受けるが・・・
1994年公開のノンストップアクション映画『スピード』で全世界の坊主系男子に希望も持たせ、その後、SFアクション『マトリックス』で“弾丸をよける”ポーズ(文字通り)でまたも全世界を虜にしたキアヌ・リーヴスが主演のサイバーパンクSF。ちなみに、筆者トノは「サイバーパンクSF」というジャンルがとっても大好きなのです。世界で初めてサイバーパンクという表現方式を取り入れた名作SF『ブレードランナー』は10歳の頃にお父さんに無理矢理見せられてから、言わずもがなで未だに虜に・・・あ、そんなことはさておき。
この映画はストーリーの通り、記憶を“データ化する運び屋”という犯罪者が主役。その主役ジョニー・ネモニック(JM)を演じているのが、我らがキアヌ・リーヴスで、えらくノリノリで演じられているのが魅力の一つ。
主役がいれば悪役がいるというのが映画の基本形ですが、このキアヌの一見理解出来ない役柄の相手役(悪役)となるのが、遡ること1983年に『戦場のメリークリスマス』で世界の涙を誘う演技をして、世界中のコアな映画ファンに有名になり、その後1997年の自身で監督した『HANA-Bi』でベルリン国際映画祭でグランプリを受賞して、突然世界からリスペクトされることとなる、謎のすごいおっさんビートたけし(北野武)。
公開当時、日本において「バイク事故で顔が変形してしまったたけしのハリウッド進出作!」という、どう考えてもビートたけし本人に失礼極まりない宣伝コピーで日本で公開されたという本作であるが、そんなコピーがあったからか日本では全くヒットしないまま公開を終えてしまったという不遇の一作。そもそも、制作国のアメリカでも泣かずとばずの状態であったらしいけど。
で、内容はというと前述で書いた通り、(字面上では)コッテコテのサイバーパンクSFなのであるが、映像面での問題があまりにもあることもあり、この映画の“トホホ”っぷりを加速されているともいえる。
コンピュータ世界なので、電脳的画面が多数登場!その酷いCGが必見!
上にあげた画像のような初代プレイステーションのようなCGがずっと出てくる映画で、現在のフォトリアルなCGに見慣れた若い人たちの度肝を抜く、衝撃的すぎるのチープなSF表現に驚愕すること間違いない。
※予告でもよく分かるクソ具合が素晴らしい
その一つに、ムチがレーザー化したような謎の武器が出てくるのですが、これこそこの映画のクオリティを表す、分かりやすいアイテムなのです。
首を切断される場面。(全く痛そうじゃないのに注目)
レーザーっぽいもののエフェクトというと、それこそこの映画の15年も遡る『スターウィーズ』からなのだろうが、この映画のレーザーっぽい近未来・SFガジェットの表現は、何ならそんなSF映画に遥かに劣る出来栄えなのである。「センスって大事なのだなぁ」と熟考してしまうばかり。
ちなみにこれまた前述の通り、キアヌの役柄は頭の中にデータをインプットして運ぶという謎設定があるのだが、その最大容量は「150GB」とかそのくらい。少なッ!
兎にも角にも一生見ないでも全く問題ない映画ではあるのだが、「チープなB級SF見たいな!」みたいなニワカ映画ファンには絶対にこの映画を勧めています。暇があったら見てみるといいね。
そういえば、キアヌはこんなおバカな映画の後に、同じような題材の『マトリックス』で出て一躍大スターになりました。ビートたけしにおいても、またもや同じような題材の日本の漫画『攻殻機動隊』をハリウッド映画化したSF映画『GHOST IN THE SHELL』に出演し、来年2017年に公開予定。このポンコツ映画のことに出演したことについて何ら気にしていないのか、はたまた両者とも生粋のSF好きなのか。その理由は当人達にしか分からない部分なのかも・・・
BANANA SCOOTER’Sの用心棒兼コンポーザー。元民放テレビ局AD。自称・関東イチ映画とテクノ・ミュージックを愛する男。ダイエット中。またサブカルチャーへの造詣もかなりのもんです。趣味はディスクユニオンでポンコツCDを購入すること、どうでも良いことに対しての長い作文作成。
故にそんなブログを書くと思います。
しょうもない内容の記事が多いですが、本人曰く「至って真面目」に“しょうもない記事”を書いているとのことです。
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