どうも、トノハジメです。
先日、“元”職場の先輩の結婚式がありました。辞めたことはご存知の為、当然先輩から「お前、今何やっているの?」と聞かれました。「いやもう、全然無職ですよ。就活も全然…」と回答すると、「お前仕事しろよ!」と本気の叱責。本当に仰る通りです。仕事探そ、っと。
まあ、そんなことはどうでも良いんですが、今回はこのバナスクブログでも吉兆大先生くらいしかやっていなかった書籍レビューを私トノハジメが初挑戦。
ものすごく面白い本を買ったのです。これは紹介せねば。
「変態紳士」高島ファミリー・“兄”の強烈ビジュアル!
まさしく「変態」を地で行くビジュアル。この小汚い類人猿みたいな人、みなさんも一度は必ず見たことがある人でしょう。そう、芸能人一家の代表格・高島ファミリーの次男・髙嶋政宏さんその人なのです。
まさかのSM首輪におそらく全裸と思われる風体、そして白髪混じりのヒゲ。JKなら「キモ〜い!」と言ってしまうのは間違いないですが、私こういう本は思わず買ってしまうのです。学生時代なら通学途中に購入して、女子にキモがられていたに違いありません。
そんな僕、事前情報も何もないままジャケ買い。
しかし、内容はもっとすごい。
そもそも高島ファミリーの兄とは?
髙嶋政宏というと、親父譲りの二枚目な風貌と確かな演技力で、弟の高嶋政伸さんとほぼ同時期に、80年代終盤・90年代の初期より数々のドラマ&映画に出演、現在ではもうベテラン中のベテランの中堅俳優。
大体世間のイメージだと、「成城大学出身」「実家が超お金持ち」「父が高島忠夫、母が寿美花代」と、これ以上ないくらい恵まれた環境で育った男性なんてイメージ。
実際、僕もそう思ってました。
イメージ通り、過去はマジメちゃんそのもので、やや神経質な性格もしており、尚且つプライドも高かったそう。まあ、俳優たるもの、そういう個性的な性格になるのも無理はないね、と言ったところでしょうか。しかし、現在では「二世俳優」という重みも取れたが如く、様々な映画・ドラマで手堅い確かな演技で主演だけでなく、名バイプレイヤーとして活躍もしています。
とはいえかなりミステリアスな雰囲気がある髙嶋政宏ご本人。で、この本で露わにされるのは、個性派俳優・髙嶋政宏のプライベート&趣味。
これが本当に「個性的」なのです。
見せすぎ!変態すぎる“趣味”
兄・髙嶋政宏というと、2016年末に出演した『チマタの噺』や『アウト×デラックス』で明かした意外すぎる趣味で、世間に衝撃を与えました。
それが…
SM
偶然、当時リアルタイムで『アウト〜』を見ていた僕は、放送時に大爆笑しながら見ていたのを記憶していますが、今回この本ではその「SM趣味」について専門家の如く長々と語られています。
どう考えても恥ずかしい趣味でありますが、なんとこの「SM趣味」についておよそ50ページ強じっくり書かれています。それが本当に圧倒的。
「好きすぎて俳優仲間にも進めている」「妻(シルビア・グラブ)は何年もドン引きしている」「SMを妻に試そうとした」など、爆笑エピソードの数々は圧倒的すぎて最早爽快感もあります。
そんなキモすぎる趣味を育ちの良さが溢れる確かな筆致で書かれているので、更に笑える。地頭が良い人なので、そのSMに関してのディテールや風景が見えてくる表現力はまさに天才的。異常なまでにくだらないのです。
これも見せすぎ!?女性関係について
なんとこの本。
髙嶋政宏の「初体験」についても語られています。これがまた面白い。
実は彼、初めて出来た彼女に緊張しすぎて初めての●●●●が出来なかったのです。女性関係が激しそうな雰囲気ですが、その最初は意外にも情けない。普通のエッセイなら恥ずかしくて書けない内容ですが、そこら辺もディテール細かく書かれています。
ちなみに、その学生時代「初体験」を果たした場所は、本当に爆笑。
知りたければ本を読みましょうね。
異常なコダワリ
やはり髙嶋政宏といえば「プログレッシブ・ロック」に「駅弁」。
少年時代に聞いたプログレの名盤『クリムゾン・キングの宮殿』から始まる、30〜40年近いプログレ愛もジックリ語られています。
また、グルメで外食好きという髙嶋政宏がオススメする、絶品の駅弁についてもジックリと紹介。「東京駅の●●」という内容だったり、お店の情報からどう食べたら美味しいのか、という食に対する指南書のよう。
「ここ食べログみたいだな」と思っていると、なんと髙嶋政宏本人が口コミをしている実際の食べログの紹介まで。
ここまで来るともう、最早可愛いの域。本当にフリーダムなエッセイなのです。
高島兄の夫婦愛
そんな髙嶋政宏ですが、ハーフの美人妻シルビア・グラブが居るのは世間では知られたところ。
趣味はヤバすぎて、さぞ愛想を尽かされているんじゃ…なんて思うかもしれないですが、実は夫婦関係は良好。というよりも結婚当初よりも愛が深まっているというのだから驚き。
夫婦関係についてはかなりマジメで男らしいようで、散々にSMとグルメを語ってから登場する「夫婦生活」はこのエッセイの「第二章」とも言うべき部分。危なすぎる趣味を全て許すシルビア・グラブの懐と愛情の深さもそうですが、軽薄な夫婦愛ではないディープで理想的な夫婦生活には思わず感動をしてしまいます。
こんなに「俺は妻を愛している!」と高らかに言える男性、なかなか居ないと思います。漫画『俺の空』の安田一平みたいな人です。とはいえ、芸能人のエッセイで夫婦愛を語る人は多いですが、ここまで純粋な夫婦はなかなか居ないのではないでしょうか。
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まとめ
この本、芸能人のエッセイで一番面白いと断言します。
余すところなく明かされる高島兄のキモすぎる趣味に、変態から垣間見える男らしい一面、グルメに対するフェティシズム。
まさしくてんこ盛りな一冊。でも通勤通学中はちょっと厳しいかも。確実に笑ってしまうので。
しっかし、シルビア・グラブって本当に良い嫁さんだなあ。なかなか居ないと思いますよ、こんなお嫁さん。とはいえ、髙嶋政宏さんにはいつまでも我が道を歩んでほしい。
素敵な夫婦生活いつまでもお幸せに…なんて思ってしまいます。
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BANANA SCOOTER’Sの用心棒兼コンポーザー。元民放テレビ局AD。自称・関東イチ映画とテクノ・ミュージックを愛する男。ダイエット中。またサブカルチャーへの造詣もかなりのもんです。趣味はディスクユニオンでポンコツCDを購入すること、どうでも良いことに対しての長い作文作成。
故にそんなブログを書くと思います。
しょうもない内容の記事が多いですが、本人曰く「至って真面目」に“しょうもない記事”を書いているとのことです。
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