【映画レビュー】映画評論〜アンタのナマコに塩塗り込むわよ!〜第4回:内田裕也&ショーケン出演映画特集

映画レビュー、感想

どうも!映画評論家のおすぎむら昆です!
今週は先日惜しくも亡くなってしまったさすらいのロックンローラー内田裕也とショーケンこと萩原健一が出演していた映画をテーマにレビューしていくわ!

「いつかギラギラする日」【70/100点】

ショーケン死んじゃったわね。アタシ、ショーケンみたいな男らしくてちょっとヤンチャな人好きなの。まあもうちょっと身長が大きくて体格も大きかったら完璧だったけど。
ということでショーケンといえばこの映画!この映画すごいのよ!まだ邦画が今よりも元気だった頃の映画で、北海道を舞台にしているんだけど、もうやりたい放題撮影しているの!カーチェイス!銃撃!爆破!とハリウッド級のアクションが連発するの!当然今の邦画じゃ絶対に無理であろう過激なシーンのオンパレード。音楽がすっごいダサいのが難点だけど、それ以外はすごい暇潰しになる映画よ!あと、ショーケンがすごいカッコイイ!

 

「八つ墓村」【90/100点】

皆さんご存知なのかは知りませんが、日本では過去に名探偵「金田一耕助」が題材の映画を各映画会社がそれぞれのイメージで競うように制作するという「横溝ブーム」というのが起こったことがあるの!
一番有名なのは、おそらく石坂浩二さんがガチイケメン時代に金田一耕助を演じた『犬神家の一族』だろうけど、あれは東宝株式会社の映画で、対してこっちはライバル会社の松竹が制作したの!
この映画の名探偵「金田一耕助」、誰が演じたと思う?なんと『男はつらいよ』シリーズの渥美清よ!結構毛だらけ猫灰だらけ鼻の周りは粉だらけ、ってか!?そんなことはどうでも良いんだけど、この映画でショーケンが演じたのは“八つ墓村”にとって知らぬ間に重要な存在となっていた、所謂狂言回しとなる青年役!
あのヤンチャなショーケンが好青年役ってだけでもちょっと必見なんだけど、それにしても映画の内容がすごいのよ!なんとこの映画、他の横溝正史の映画化でよくある「犯人はあなただ!」というような推理モノとは異なり、推理ではなく「オカルト」に力を入れた映画なの!つまり“祟り”ね!もう全編おどろおどろしい!
特に過去に八つ墓村で大虐殺を繰り広げた多治見要蔵を演じる山崎努さんの、顔は白塗り、イっちゃった目、頭に懐中電灯2本、手にはどデカイ散弾銃という純粋に「キ●ガイ」としか言いようのないキャラクターは特に必見よ!内容もすごい面白くて、それこそ推理モノを期待してみると全く期待ハズレになってしまうと思うけど、オカルトモノとしては日本でも杞憂の傑作だと思うわ!
 

「コミック雑誌なんかいらない!」【30/100点】

バブル期の混沌とした世相をユウヤちゃん的に「ロックンロール!」ってやったって映画なの!まあ当時の事件を再現して数珠つなぎにするという、実はよくある映画なんだけど主役のユウヤがもうメチャクチャ!ユウヤは主人公のレポーター役なんだけど、なんでも梨元勝をモデルにしたらしく、結構頻繁に「恐縮です」って言うのねユウヤが!これを大真面目な顔してやるもんだから、笑って良いのかどうなのかよく分からないのが難点!
まあ正直ポンコツに片足突っ込んでる映画なんだけど、ラストは必見よ!ラストに違法なヤミ金営業が原因で悪徳会長がマスコミの前で自称右翼に殺される「豊田商事会長殺人事件」という事件の再現があるんだけど、そのシーンだけすっごいよく出来てるの!そして殺人犯役は当時40歳ちょっと前だったビートのたけちゃん!これが怖いのよ〜!このシーンだけは必見!

 

「ブラック・レイン」【85/100点】

松田優作の遺作として有名な一作で、唯一のハリウッドの出演作として知られる映画ね!当時、同時期にブレイクスルーしたマイケル・ダグラスとアンディ・ガルシアが出演したこともあり、当時大ヒットした映画だそうよ!
監督のリドリー・スコットにとっても『エイリアン』以来と大ヒット作となったことで、その後のハリウッドでの地位を固めた傑作としても知られているらしいわ!まあ松田優作の狂気のヤクザっぷりは本当に必見よ!で、この映画ではユウヤちゃんが出ているんだけど、具体的には描写されていないけど、松田優作演じるヤクザ組織のNo.2っぽい感じ!
バイクで逃走しようとしてマイケル・ダグラスに撃たれ、なんと爆発に巻き込まれて死ぬという、映画内でも一番派手な死に方をするの!爆発して死ぬ時の「わああああッ!」ってユウヤの断末魔は必聴!

 

「座頭市(1989年版)」【70/100点】

『言わずと知れた勝新太郎の代表作ね!この1989年版は勝新太郎が演じた座頭市としては最後の作品で、撮影で勝新太郎の息子が殺陣のリハーサル中に子分役の頸動脈にまさかの本物に日本刀を突き刺してしまう、という大事故を起こしてしまい、当時の大スキャンダルにもなったらしいわ!とはいえ結構面白いのよね!なんと監督は勝新太郎本人!
傍若無人を絵に描いたような演出スタイルを貫き、スタッフ総出で「この人、どういう話にしようとしてるんだ?」と思いながら撮影していたという爆笑エピソードもある映画なのよ!で、我らがユウヤちゃんが演じているのはメインのボスと敵対する組織のボス!なかなか小悪党な役柄で、結果として殺されてしまうんだけど、ゴツイ甲冑に槍を何本も突き刺され血だらけで死ぬ、というこれまた派手な死ぬ方!本当にロックンロールな男よ!

 

来週の連載も楽しみにチンチンおっ立てて待ってるのよ!

@osugimura_kon

映画評論「アンタのナマコに塩塗り込むわよ!」連載中!
好きな映画のジャンルはカルト系から一般エンタメ映画まで様々。
自身の男性器を素手で引き千切っているゲイなりの斜に構えた観点で映画をレビューして興奮している変態。
夢は帝国陸軍士官を主人公にしたヒッチコック風のサスペンス映画を監督すること。

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